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はじめに

現代のアプリケーションは、さまざまなデータソースからデータを収集します。データベース、クラウドサービス、外部API、ファイルシステム、ストリーミングデータなど、異なる形式やプロトコルでデータが提供されることがあります。 あらゆるケースを予測して事前にテーブルを定義することはもはや困難になりつつあります。

また、データのスキーマは変化することがよくあります。アプリケーションの進化や新しいビジネス要件により、データの構造が変更されることがあります。従来のRDBシステムではビジネス要件の変化のたびにテーブル構造を変更するため、多額の費用がかかっており、慎重な設計が必要になり、ビジネスの速度を低下させています。

異なるデータソースやデータ形式を効果的に統合し、柔軟なアプリケーション開発やビジネス上の要件に対応することが求められています。このようなニーズを満たすため、「NewtZero」は誕生しました。

NewtZeroとは

 ビジネス、カスタムアプリケーションの入力データを素早く容易に収集、統合、分析、アプリケーション等で活用するために、NewtZeroはサーバーレスなデータの読み込み・書き込み機能を提供しています。

データはデータを管理するグループによってフォーマットが異なっていることが多く、一元化したデータの管理は不可能です。 このためにNewtZeroはデータを仮想化し、様々なデータ活用を可能にします。

 このページでは、NewtZeroがどのようにして柔軟なデータ管理、開発方法を提供しているかを説明します。

特徴

NewtZeroはデータ連携、アプリケーション開発を簡単にするためのWeb REST APIモジュールです。NewtZeroは以下のような特徴を持ちます。

①:APIの開発なしにWebアプリケーションを構築可能

NewtZeroはデータの読み書きが自在に行えるAPIを提供します。 アプリケーション開発者はデータCRUDのためにいくつもAPIを開発する必要がなくなり、効率的に開発を行えます。

②:スキーマレスかつ、仮想化によりデータベースの変更が容易でアジャイルに開発可能

柔軟なスキーマ変更とメタデータ利用により、開発者は迅速かつ柔軟にデータベースを変更し、ビジネス要件に即座に対応できます。アプリケーションの進化に適応し、プロジェクトが柔軟に推進でき、ビジネスを高速に推進できます。

従来のRDBを使った開発の場合、事前にER図を設計し、スキーマを明らかにしなければなりません。 しかしながら、NewtZeroを使うことにより、各テーブルの関係は随時、整理していくことが可能となります。

③:さまざまなデバイスや外部システムのデータをテーブルの準備なしにすぐに保存可能。あらゆるデータが蓄積可能

NewtZeroは事前のテーブル準備なしに、様々なデバイスや外部システムからのデータを迅速に保存できる特長を有しています。これにより、新たなデータソースの統合が即座に可能であり、柔軟性と拡張性が向上します。異なるデータ形式や構造に対応し、あらゆる種類の情報を効率的に蓄積できるため、多岐にわたるビッグデータや異種データを統合的に取り扱えます。柔軟なデータベースの採用により、ビジネスは多様な情報源からの価値あるデータを抽出し、即座に活用することが可能となります。

機能

このセクションではNewtZeroの機能について説明します。各機能のより詳しい内容については各機能のページをご覧ください。

主な機能

機能名概要 説明
Assetデータの付加情報、属性情報、仮想テーブルAssetはデータの属性を管理するための情報です。Assetの情報にはタグ情報や、IDがあり、受け付けたデータに付与されます。ユーザはAssetの情報をもとにデータを検索し、APIを使って読み出します。
Metricsデータの共通化、データカタログMetricsとはNewtZeroで扱うデータのことを指します。 例えばユーザデータにはメールアドレス、氏名、生年月日などのデータが含まれます。NewtZeroではこれらを全てMetricsとして扱います。ユーザはデータカタログを見ながら目的のデータを読み出します。
データの書き込み、読み込み、更新、削除機能(CRUD)Web REST APIデータの読み書きを行うAPIを提供します。Asset情報や、Metrics情報を指定してデータの読み書きを行います。通常のシステムではDB設計を資料に起こし、開発者に指示を出し、DBを設定しますが本システムではその必要がありません。

主要なAPI機能一覧

API名概要説明
StreamGate APIあらゆるデータを書き込むためのAPIあらゆるデータの書き込みを行います。Assetを指定することでデータにAsset情報が付与されます。送ったデータはMetricsによって仮想化され保存されます。
DataProvider APIあらゆるデータを読み込むためのAPIAsset、Metricsを指定してデータを読み込みます。データのフィルター、データのソート等も行えます。